どうも音又です。
最近音ゲー熱がホントに凄くて、音ゲーと言っても僕がやってるのは弐寺こと「beatmaniaIIDX」と「BMS(俗称)」です。
どちらもPCでプレイ出来るゲームなんですけど前者の弐寺に関してはPS1やPS2の時代から家庭用ソフトも出てたりします。(BMSも昔からあるけど)
今回はそんな家庭用のbeatmaniaIIDXを「HDMIで且つ、(比較的)高画質でプレイする」為にいろいろ試行錯誤したことを備忘録として記事にしていきます。
あとプラスで僕はゲーム画面の配信や録画なんかもしたいので、HDMIで表示したものをキャプチャーボードで確認したり出来るようにもしていきたいと思います。
追記:PS2のHDMIコンバーターを比較した動画を作りました。こちらも参考にしてみてください。
PS2の映像出力をHDMIに変換する為に試した機器
細かい話の前にまず最初に試してみた機器のリスト
- AverMedia C875 (だいぶ昔に中古で10000円で購入)
- 直挿し激安HDMIコンバーター(今回の為に600円で購入)
- LEVELHIKE HD (今回この為に中古で4000円で購入)
今回の為に買ったのは激安コンバーターとLEVELHIKEのコンバーターの2つ。何気に5000円近くかけてしまった…
ではこっからはちょっと駄文。
そもそも元来PS2の映像出力はお馴染み3色ケーブル(RCA)とS端子接続、D端子接続くらいしかありません。
画質的にはD端子>S端子>RCA
といった感じです。
どれもアナログ接続なので少なからず信号劣化はありますがD端子、S端子接続辺りはそこそこ綺麗なのでテレビやキャプチャーボードが対応しているならケーブルも安価なのでこれらを使いたいところです。
がしかし。僕の所持しているテレビはHDMIしかついてません。おまけ程度に専用ケーブルを繋げることでRCA接続出来る機能はあるっちゃあるんですけどわざわざそこまでする必要もないかなという。そもそもキャプボが対応してない。ダメ。
もちろん上記3種のケーブルをHDMIだとかに変換する機器もあったりします。アップスキャンコンバーターとかフレームマイスターとかそんな感じのやつです。
この手の機器は高画質高機能な反面値段が高くなりがちなのですがエアリアのUP EMPIREは比較的安価で評判もいいです。僕もどうしょうもなくなったらこれ買ってみようと思います。
なんていろいろ書いてきましたが、要するに今の環境では否が応でもコンバーターの類を使わないといけなかったので最初にリストで挙げた3つを使うことにしました。
AverMedia C875
C875はそもそもキャプチャデバイスなのですが、RCAからHDMI主流に変わっていくギリギリのラインで登場したデバイスなだけあって「HDMI」「コンポジット(RCA)」「コンポーネント」に対応しているかなりの欲張りセット。
コンポジット(RCA)に対応ですが、正確に言うと専用のケーブルでPS2やPS3と繋げることでRCAの信号のキャプチャを実現しています。間に3色ケーブルを挟まずに直接繋げるので「デジタル接続か!?」とか期待してしまいますがケーブル自体にコンバート機能はなく、あくまで専用ケーブルで繋げてるだけで中身はアナログ(RCA)のままです。
そんな訳で一見普通のキャプボなんですけど、こいつパススルー機能も付いてるんですよね。
今回試しで使ってみた理由はここにあります。
パススルー機能を使えば
PS2→C875→(パススルーで)HDMI出力→TVで映像出力!
的なことが出来るんじゃないかと。
「めっちゃ名案!これで決まりだね!」
と思いましたがコトはそんなにうまくことは運ばないもので。
「PS2→C875→HDMI出力」ここまでは問題ないのですが、このHDMIをいざTVに出力するとなぜか映らない。
「間にHDMIの分配器を挟んでみたらどうだろう?」とか「ケーブルとかTVの設定の問題か?」とかいろいろ試行錯誤はしてみましたがどうにも映らない。
そんな中「もしかしてPS2からコンポジットで入力された信号をコンバートとか無しでそのままの信号をパススルーしてるのでは?」と気づく。てかパススルーなんだからそんなの当然でしたね。気づかなかったや。えへっ*
とはいえモニター側が対応してればそういうのでも普通に映ります。実際PCのモニターや現在メインで使用しているキャプボではしっかりゲーム画面が表示されました。
つまりTVがその信号に対応していない可能性がある。ただPS2の出力なんてせいぜい480iとかそんなんなのでウチのTVも普通に表記上は対応しているっぽいのですが相性なのかちゃんと映らなかったみたいです。
ということでC875を使う手は諦めることに。
あとちなみに「どうせキャプボ側とかPCモニターで表示されるならそっちで見れば良くない?」ってなるところかもしれないのですが、僕はプレイ環境的に「せっかくクソデカいTVがあるからそれでプレイしたい…!」という謎のこだわりがあったのでこの先も試行錯誤を繰り返すことになりました。
直挿し激安HDMIコンバーター
第2の手です。PS2の映像出力をHDMIに変換したい人なら誰もが検討するやつだと思います。
どこのメーカーかもわからない謎に激安なHDMIコンバーターです。
正直こういうの買うのめちゃくちゃリスキーだし凄い嫌だったんすけど(クソ正直)
ただC875を試した時はアナログ信号のままだったから映像が表示されなかったじゃないかと思うとやはり一度ちゃんとした(?)コンバーターを通してデジタル信号にするしかないなと思い、とりあえずそんなに高くはないし物は試しで買ってみることに。
スペックはHDMI出力とステレオミニ端子付きで音声分離を行う事が出来るのでオーディオ面での遅延も抑えられるといったそこそこ実用的な設計になっています。
電源は外部からUSBケーブルで取る仕組み。PS2はUSB端子がついているのでそこに接続するのが手軽でいいですね。
…とかよりも結局使えるかどうかですね。
んで使って見ましたが、なんとTVに映りました!
あと映像をキャプチャをする為に、前述のC875の時と同じように間にキャプチャデバイスを挟み、そこからスルーアウトしたものをテレビに出力してます。
画質は…C875でコンポジット接続した時とあんま変わらない…というか同じくらいかもしれない。
そもそもこのコンバーター自体、単純にHDMIに変換するのであってアップスキャンコンバーター的な機能はついてないんだと思います。
まぁ600円のコンバーターにそこまで期待する方がお門違いってことでしょうね。
それはともかく、とりあえずHDMI接続でかつTVに映してプレイするという目標は達成出来たので「まぁこの辺で妥協してもいいかな…」なんて思っていました。
ところが、ここで大きな問題が発生。
実はこのコンバーター、PS1のゲーム映像を表示することが出来ないのです。
と、ここまでは買う前に理解した上で購入しました。
「まぁ…PS1はしょうがない…やるのもbeatmania(5鍵盤)くらいだし…」と妥協して買ったわけです。
ここで話は変わり、なぜPS1のゲームが表示出来ないかというと、PS1のゲームは現在のTVなどではほぼサポートされていない240pの解像度で作られていたりするゲームが多いからなのですが、
それって実はPS1に限らずPS2のゲームも意外と現在のTVなどではサポートされていない映像規格で作られているソフトもあったりするんですね。
そんなごく一部に含まれるソフトがなんとCS弐寺の初期作品でした…(絶望)
どこからどこまでがそれらに含まれているかは僕もはっきりと確認はしていませんが、10thStyle以降ではもう480p辺りに移行してたようなそんな気がするので当然上の画像のCSEMPとかは大丈夫だったんですが、僕が先日500円で売りに出されてるのを救出したCS3rdStyleがそれでした。
CSDJT、EMPや弐寺以外の他のゲームもみんなちゃんと映るのにCS3rdStyleだけがどうにも映らなくていろいろ調べたらCS弐寺の初期作品だとそういった事があるらしい。
ここで「画質はあれだけどとりあえずもうこれでいっか」から「何が何でも映してやる、なんならPS1とかも映してやる、あと画質もそこそこ良くしてやる…(鋼鉄の意思)」となりました。
…でもお金はできる限りかけたくないので安くでそれっぽい事が出来るデバイスを探し、見つけたのが次のやつです。
LEVELHIKE HD
見た目とか質感は先述の直挿しコンバーターよりもしっかりしてる感じはあります。
あとゴツいコネクタ直挿しとかじゃなくてコンバーター部分からAVマルチケーブルがちょいと出てるデザインなのでPS2本体に挿しやすくて良いです。
スペックは解像度を720pにアップコンバートしてくれる他、4:3、16:9表示をスイッチひとつで切り替える事が出来るため、TV・モニタやキャプチャデバイス側で画面比率を調整する必要がなくキャプチャする時なんかもありがたいです。
そして何よりこちらは他のHDMIコンバーターだと映らなかったPS1やPS2のゲームが映るので古いゲームも安心して遊ぶ事が出来ます。
さてでは重要な画質ですが…
劇的な変化があるかと言われると微妙ですが、直挿しコンバーターとかと比べると文字や線がもう少しクッキリ表示されるようになったのと、全体的に色合いもよくなったように感じます。
またアップコンバートや16:9へのスケーリング等が出来るお陰でより画面に広々と表示されるようになってプレイの快適さはグンと良くなりました。
ただしひとつ問題が。
このLEVELHIKE HD、個体差なのかわからないが音声ノイズがかなり酷い。
コンポジットや直挿しコンバーターではなかった「ジーーーーーーー!」というヒスノイズがそこそこデカい音量で常に鳴ってる。
プレイ中は気にならないけどロード中とか無音状態になるとかなり耳障りに感じる。
おまけにオーディオアウト端子がないので嫌でもHDMIオーディオに頼らざるを得ない。
そもそもオーディオアウトがあったとしてもノイズが少ないかは怪しいかもしれない。使用中かなり熱くなっているしこのコンバーターの仕様上どうしようも出来なさそうな感じがする。
この問題を除けば、使用感も満足、画質も満足、コスパも満足!といったところですが、耳が繊細な僕にはかなり致命的な問題なので、これを解決するべくここで新たなデバイスを投入する…
おまけ:SONY純正AVアダプタ SCPH-1160
あまりお目にかかることも少ないかもしれないAVアダプタです。よくわかんない見た目してるけどちゃんと純正なんです。
ちなみにこの色から察することが出来るようにこのSCPH-1160はPS時代に販売されたもので、PS2時代には色も黒に合わせたSCPH-10080(中身は1160と同じ)、S端子対応のSCPH-10130なんかも出てます。
機能は本体からの出力をAVマルチケーブルとRCAコンポジットに両出力することができます。つまりパススルーのような使い方が出来るわけですね。
これを使うことでAVマルチ側にHDMIコンバーターを、RCA側にはオーディオ端子(赤白)を接続して実質的にオーディオ分岐をさせることが可能になります。
本当はHDMIオーディオを分離させたいところですがそもそもHDMI信号になった段階でノイズが乗ってるくさいのでその手前で分離するのが良いかと思いこの方法にしました。
気になる結果ですが圧倒的によくなりました。というか遅延等のことを考えたら他のコンバーターでもこの方法はかなり有効的なんじゃないかなと思います。
このアダプタ自体はハードオフのジャンクコーナーとかでだいぶ投げ売りされてるので見つけたら買ってみると良いかもしれません。
おわり
てなわけでPS2の弐寺をHDMIで且つ高画質でプレイする為に試したことでした。
画質はコンポジットと比べると比較的向上しますがそれでもPS2そのものが古いこともあって限界はあるようです。
ただ最近のHDMIしか付いてないTVやディスプレイでPS2のゲームをプレイしたい人にとってはやはりメリットの多いアイテムだなと思いました。
あとここまで書いといてあれなんですけど、この記事を書いてる最中に現在レトロゲーのHDMI変換界隈を独走しているOSSC(オープン・ソース・スキャン・コンバーター)を手に入れたので次回はそれを使った記事なども書こうと思っています。乞うご期待。
追記:OSSCの紹介記事を書きました。
では今回はこの辺で、さいなら
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