どうも音又です。
僕の環境では数年前からCubaseを終了しようとするとフリーズするという謎バグに悩まされています。
いい加減嫌なのでネットやTwitterで調べてみると思った以上に同じ症状で悩まされてる人がいるみたいで「これうちの環境云々だけじゃなくね…?」ってなってきたのでもう少し突っ込んで調べてみることにしました。
今回はそんな中でわかったことをいくつか書き留めておきます。
※追記(22/04/07)
最近終了時に応答なしになることがほぼ無くなりました。もしかすると修正が入った可能性があります。詳細は下記より。
CUBASEがフリーズ・クラッシュする問題
まず起こってる問題について改めて書きますが、問題が発生する流れとしてはだいたいこんなかんじ。
Ctrl+QやxボタンでCubaseを終了しようとする
↓
プロジェクトなどの画面は閉じるが上のツールバーなどが表示されたまま
↓
それ移行xボタンやタスクバーから閉じるを押しても反応なし。
↓
タスクマネージャーをみると「応答なし」の文字。タスクマネージャーから強制終了すると消える
そして強制終了後はそれまで設定した環境設定や最近使用したプロジェクトの履歴などが残っておらず、プロジェクトファイルから直接開いたりする羽目になります。(これが結構面倒)
DAWでこういった問題が起こる場合大体使用しているプラグインの相性やプロジェクト自体が重い(沢山プラグインやデータが扱われている)などが疑われますが、
僕の場合はシンセを立ち上げただけとかオーディオをインポートしただけとかみたいなプロジェクトでも頻繁に起こるので、なにか特定のプラグインが悪さをしているというわけでもなさそうです。(実際この問題が起こっている他の人もほとんど同じような状態らしい)
そんでもって次からは実際にネット上で調べた中で「これかも…?」と言われている解決策を書いていきます。
なお、これらは公式から出た情報ではなく、あくまでネット上で有志で見つけられたものなので最適解とはいえませんし、
それによって別の不具合が発生する場合もあるので、保証はできません。ご注意を。
その1「MSVCP120.dll」を消す
MSVCP120.dllってのはアプリケーションなんかを動作させる際に必要なライブラリの一つだと思われるのですが、
Cubaseの終了時にそいつが引っかかってフリーズしているのでは?とのこと。
ロケーションについては
C:\Windows\System32
C:\Windows\SysWOW64
この辺にあります。
そんでそのMSVCP120.dllを消す、別の場所に移動する、仮の別名に変更して保存するなどしてCubase側から認識できないようにすれば解決するというもの。
しかしこれの問題点としてはMSVCP120.dll自体は他のアプリケーションでもよく使われているので、それらが動作しなくなったり、他のアプリケーションをインストールする際に再び生成されたりといったことが考えられます。
実際同じDTM関連でもNative Instrumentsなどの音源がMSVCP120.dllを使用しているらしいのでそれらの音源が動作しなくなる可能性があります。
いくらDAWがまともになったからって音源が動作しないのはちょっとキツイのでこれは試していません。
その2「rewire.dll」を消す
RewireはCubaseとその他音源をリンクさせるための規格で、有名所ではReasonやFL Studioなんかと繋げたり出来るのですが、
そのためのライブラリ「rewire.dll」が悪さをしているのでは?とのこと。
ロケーションについては
C:\Program Files\Common Files\Propellerhead Software
ここにあります。
これを先の「MSVCP120.dll」同様に消したりリネームすることで対策するというものです。
これの問題点はReasonなどのRewireを必要とするアプリケーションを使用している場合はそれらが使えなくなってしまう点です。
またRewireはAbleton Liveなど他DAWでも使える機能なので、それらのDAWをインストールする時に再度生成されたり、動作に問題が起こったりする可能性も考えられます。
これに関しては僕がRewireを使ってないのでとりあえず試してみてます。
まだ適用してすぐなのでもう少し様子をみてから効果がありそうなら追記します。
[210314 追記] 普通にフリーズしました。
苦し紛れの解決策 ※追記(21/04/29)
どうにも終了時にクラッシュするので、試行錯誤した結果ちょっと面倒ですが解決策を見つけました。(21/03/17追記)
少しの間このやり方で誤魔化せていましたが、最近になってプロジェクトを閉じるだけでもクラッシュすることが多くなってきた為この方法もあまり有用ではなくなってきているかもしれません。Steinbergくんどうにかしてくれ…(21/04/29追記)
まず作業中のプロジェクトを閉じます。(アプリケーション終了じゃないよ)
そして新しく空のプロジェクトを作成し、開きます。
ここでなにも弄らずにそのままアプリケーションを終了。(Ctrl+Q)
とりあえずこれでクラッシュせずにアプリケーションを終了することが出来ています。
“今のところは”ですが…
ただし、これの問題点は運が悪いとプロジェクトを閉じた段階でクラッシュしたりするので結局同じ結果になってしまうところですかね(絶望)
再インストールは効果なし
こういったアプリケーションの不具合が起こった場合によく推奨される再インストールですが、この問題についてはあまり効果がないようです。
実際僕も何度か再インストールをしていますし、何ならPC本体すら別のものに変えてますが、それでも発生してます。
アップデートで修正された可能性 ※追記(22/04/07)
この記事を書いてからしばらく経ちますが最近アプリケーション終了時にフリーズしたり、クラッシュすることがほぼ無くなりました。(プロジェクトが重すぎる場合にはまだ稀に起こります)
特に何か環境を大きく変えた訳ではないのでもしかすると公式より修正が入った可能性があります。
但しこれはあくまで僕の環境である、Cubase 11での話なのでそれより古いバージョンではまだこの問題が放置されているかもしれません。
また先日、僕はCubase 11からCubase 12にアップグレードも行いましたがCubase 12においても同様の問題が起こることがなくなっています。
なので動作を比較的安定させたい場合はCubase 11以上のバージョンにアップグレードすると良いかもしれません。
なおCubase 12でもプロジェクトやプラグインが重い場合にはクラッシュすることがあります。この問題に関してはPCのスペック等にも関係してくるので一概にアプリケーションだけの問題とは言えませんので注意。
プロジェクトやプラグインが重い際は該当のトラックでフリーズ機能(一時的にトラックをオーディオ化して軽くする機能)を使用したりすると良いです。
参考にしたとこ
これらの情報を調べる時に参考にしたやつです。
他にもいろいろ見ましたが、ここが一番活発でいろいろ書かれてます。
今回は書いていないCubaseの互換性起動や、Steinberg hubのオフなどについても触れられています。
おわり
てなわけでCubaseのフリーズ問題についてでした。
ぶっちゃけこれ僕がCubase 9を使ってた頃からずっと存在しているバグで、最新のCubase 11でも健在なので、少なくとも3~4年ちょっとは公式に放置されてるというかなり厄介なやつです。
早いこと公式による対応をしてもらいたいですが、いつになることやら…
今回書いた解決策や原因についてや、他にも試したことなどありましたらコメントで教えていただけると助かります。
では今回はこの辺で、さいなら。
コメント
ダミープロジェクト(次曲用のテンプレート)を開いてから、もとのプロジェクトを閉じると落ちないようです。全てのプロジェクトを閉じた時点でCubaseが固まるので、これでプロジェクトの切り替えは可能です。その後、テンプレートを別名保存します。
CUBASE6を使用しています。PCを買い替えてWindows10の環境になってから同じ現象が起こってました。僕の場合は、PCのダウンロードフォルダの中に残っていたフリープラグインのインストール用ファイル類全部を削除した時(ダウンロードフォルダを空っぽにした状態)は正常に終了することがわかりました。理由は不明ですが、後日新たなフリーのVSTプラグインをダウンロードしたまま起動、終了するとフリーズしたので何らかの因果関係はあると思います。的を得ているかわかりませんが、同じような環境の人なら役に立つかもしれないと思い、書き込ませていただきました。
4月7日の書き込みをしたK.Sです。どうやらダウンロードファイルを空っぽにしてもまたCUBASEが落ちたので、フリーのプラグインのどれかが原因かと思われます。もう少し色々対処してみます。
書き込みありがとうございます。プログ主です。
先日の書き込みでCUBASE6とのことで僕が同環境でない為にどう返信すれば良いかと考えていたところでした。
プラグインがネックになってクラッシュすることも多々あるのでそういった原因もありそうですね。
普段使用しているプラグインや音源が原因で動作不良になる場合は非常に困るのでプラグインやDAWそのものの修正パッチ・アップデートなどをしたいところですが、実際は古いバージョンになるとそれらの問題が放置されてしまうことが多いのでCubaseそのものをバージョンアップするのも手かもしれません。
ただしアップグレードするにしても結構な値段かかってしまうので難しいところですね…