どうも音又です。
今回は
「ギターやピアノで耳コピしたいけど全然音がわからない…」
「DTMの練習で耳コピをしてるけどコツとかってないの?」
みたいな人に向けて書いていこうと思います。
耳コピって最初のうちは難しいですよね。
僕も昔はマジで全然出来なくて耳コピをして知り合いに聴かせようもんなら
「音があってない」「気持ち悪くなる」「不安になる」
とか毎回言われてましたw
そういった状態からいろいろ試行錯誤していった自分の実体験も踏まえつつ記事していきますね。
耳コピのコツ
では本題に入っていきたいと思います。
ここでは耳コピをする際に
『コレをやってみると変わると思うよ!』
っていうポイントを紹介していきます。
自分の能力を考えて曲を選ぶ(簡単な曲からやる)
これが意外と出来ないんですよね。
なんとなく難しい曲に挑戦しようとして失敗して萎えるみたいな。
こう見るとどう考えても良くない流れだっていうのはわかりますよね。
なので、基本的に耳コピをする際は慣れるまでは
『自分がある程度簡単にできるだろうな』
って思える曲を選択してやっていくのが良いかと思います。
ただこれも出来るようになるには時間がかかって、
ある程度やっていくと聴いた段階で
「この曲は簡単にできそうだな」
とか
「この曲はちょっと時間かかりそうだな」
とか
その曲を耳コピしようと思った時にどれくらいの難易度になるかがなんとなくわかるようになるんですけど、
最初の内ってそれも難しいかと思います。
なので難易度がわからない場合は
- まあとりあえずやってみる
- 難しかったらやめる or 出来そうなら続ける
みたいな感じでやっていくといいかと思います。
やってみたら意外と出来たなんてこともありますからね。
聴きやすい環境を作る
これも凄く重要でこれが出来ていると成長スピードや耳コピの効率は凄く上がるかと思います。
ただ『聴きやすい環境を作る』と言われても何からやっていけばいいのかよくわからないと思うのでそちらについても触れておくと、
基本的には
- パソコンのメディアプレイヤーやDAWを使ってみる
- モニターヘッドホンを使ってみる
まずはこの辺りを試してみると良いかと思います。
『パソコンのメディアプレイヤーやDAWを使ってみる』
こちらにに関しては、
便利なプレイヤーなら曲中の一部分だけを繰り返す範囲内リピート機能や、
必要のない音域を削って目的の音を聴きやすくできるイコライザーなどがついているので、それらを使えば効率が上がるかと思います。
プレイヤーはデフォルトでついてるやつでも良いですが、僕のオススメは『AIMP』です。
見た目はこんな感じで今どきなフラットなデザインです。
シークバーに波形が表示されていたりして、視覚的にもかなりわかりやすく操作できます。
また、機能も充実していて速度を変えたりピッチを変えたりも出来るので便利ですね。
細かく設定することも出来ますし、耳コピとか関係なくプレイヤーとしてかなり優秀なのでオススメします。あと起動も速くて軽いです。
もうひとつの手段、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)は曲を作ったりするのに使うイメージがあるかもしれませんが、耳コピにも使えます。
プレイヤーを使った時同様に、同じ場所を繰り返し聴いたり、聴きたい音域だけ聴くみたいなのも簡単にできます。
また比較的制作ツールであるDAWの方が出来ることは多いです。
DAWソフトもいろいろ種類がありますが、
フリーで使えるのだとStudio OneやREAPERなどがありますね。
モニターヘッドホンを使ってみる
耳コピは別に元曲をスピーカーで聴こうが、イヤホンで聴こうがどっちでも良いですが、
もしちょっとでもやりやすくしたいと思うのであれば、モニターヘッドホンを使ってみるのをオススメします。
モニターヘッドホンっていうのはスタジオワークや制作をする人なんかが使う、簡単にいうとプロが音を聴くのに使っているようなヘッドホンなんですけど、
これは音楽を楽しんで聴くためってよりは、細かい音を聴いてその音を弄ったりするみたいなシーンで使うのに特化しているので、
耳コピでも目的の音を聴き取ったりする際には非常にアドバンテージになるんじゃないかと思います。
モニターヘッドホンに関してはこちらの記事でも紹介などをしてますので参考にしてみてください。
いきなり全部やるんじゃなくてちょっとづつコピーしていく
これも挫折しないために重要ですね。
耳コピをする時に
「よし!耳コピするぞ!」
「ド頭からケツまで全部聴いてコピってやるぜ!」
とかしてないですか?
まあ頑張れるならこれでもいいんですけど、大体の人って途中で疲れちゃうと思うんですよね。
そんで「全部やろうとしたのに出来なかった…」って萎えるみたいな。
これだとあんま良くないですよね。
そこでこれを意識してほしいんですけど、
難しい内は別に全部やらなくてもいいということです。
例えば、
『サビだけやるぞ!』
『4小節だけやるぞ!』
みたいな感じでも全く問題ありません。
それでちょっとづつ出来るようになって、余裕が出てきたら
『次はAメロをやってみよう!』
『8小節に挑戦してみよう!』
とかにしたらいいわけです。
こうすれば気持ちも楽ですし、気軽に手をつけられますよね。
また全部やらない分、かかる時間も短くなるので
「忙しくて時間がなかなか取れない」みたいな人にもやりやすいんじゃないかと思います。
各楽器ごとに聴いていく
先述した『ちょっとづつコピーしていく』とも似ているのですが、こちらは楽器ごとにやっていくパターンです。
ジャンルにもよりますが、基本的には
- ベース
- ドラム
- リードボーカル
辺りは音が取りやすく、聴き取りやすいと思いますので、ここから始めていくのはオススメです。
また、特にベースなんかは曲のコード(和音)部分を耳コピする際にヒントになったりもするので、それらがわからない時はコードを先にコピーしてみるっていうのもありですね。
ある程度の『コード』や『スケール』の知識・感覚を身につける
これは少し上級者向けみたいな感じになっちゃうんですけど、
この辺りのいわゆる”音楽理論”的な部分が分かっていると、音程や和音みたいなものを理論に基づいて、
『パズルのピースをはめていくような感じ』
で耳コピをすることが出来るようになります。
要は世の中の音楽は基本的にこれらの理論に基づいて作られているので、その理論がわかっていれば
「ここはこの和音がなっているのか。じゃあここはこの音がなってそうだな」
「ここはなんか他の和音とかと違う音がなっているけど、理論的にみるとこういう理屈でこういう役割の音になっているから成り立っているんだな」
みたいなことがわかるようになるわけです。
難しい内容にはなりますが、勉強して損することはないと思うので、気になる人は理論書などを読んでみるとよいかと思います。
音楽理論の勉強についてはこの記事でも話しているので参考にしてみてください。
声を出しながら音を確認する
これは意外と意識してやろうとしないと思うんですけど、逆に意識的にやるとかなり身になるのでやってみてほしいです。
耳コピをする時って曲を聴いてその音を真似して楽器で鳴らして確認みたいな流れだと思うんですけど、
そこで楽器で音を探す前に、
自分の声で「アー」とか「ウー」とか「ンー」とかなんでも良いんですけど声を出して見てほしいんです。
多分初心者とかだと結構思ってるのと違う音程を発声をしちゃうと思うんですよね。
でもこれを繰り返しやっていくと徐々にその聴いた音を覚えてそのまま自分の声で出すってことが出来るようになると思います。
そうなると今度は段々音の間隔とか相対音感みたいなのが感覚的に身についてくるんですよね。
そこまで行ってしまうとだいぶ耳コピが楽になって、
例えばそのパートを2、3回聴けば、メロディやベースライン、コードはだいたいコピー出来るみたいな。
そういう感じになってきます。めっちゃ便利ですよね?
「そんな絶対音感みたいなことできんのかよ」
って思うかもしれませんが大丈夫です。できます。
絶対音感っていうのは幼少期からの訓練で培われるものなので、自分の年齢が6、7歳以上なら諦めるしかないです。
それに対して相対音感というのがあり、これはいつからでも訓練すれば身に付けられるようになります。
その方法の1つとしてこの声を出すというのを挙げてみた感じです。
声を出すっていうのは声帯を使うってことですけど、声帯を使うのにも筋肉を使っているわけで、ということはスポーツと同様で、
『その筋肉を鍛えて”ある音程を出す時の加減”とか”力の入れ具合の変化”を頭で覚えてしまえば、絶対音感まではいかなくてもそれに近いことは出来るようになるよね?』
って感じの理屈です。
気になる人は相対音感のトレーニング方法なども調べてみるとより本格的な情報を知ることが出来るかと思います。
耳コピのコツを学ぶのに役立つ参考書籍
次にここでは耳コピのコツを学ぶ際に参考になる書籍を紹介していこうと思います。
基本的にここまで書いてきた内容とも被る部分はあるかと思いますが、
より詳細に、『意識するべきポイント』や『方法』が書かれているのでもう少し深く知りたい人はこの辺りを読んでみるのもオススメします。
『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』
コード進行とか書いてますが内容はほぼ耳コピのやり方とか考え方メインです。
ギターやピアノなどを用いた耳コピを例にしているので、それ関連の図とかが多いですが、書いてある内容自体はそういうの関係なく役立つ情報が多いので、
DTMでやっているような人にも問題なく活用できるかと思います。
字が大きめで、図や色付きで説明されているので単純に読みやすさもGoodです。
『耳コピ上達100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集』
全体を通してギターでの耳コピがメインになるので、ギターで耳コピをしたい人にはもちろんですが、
やり方だとかコツみたいな部分は先に紹介した本と同様にバッチリ学べるので、それ以外の環境で耳コピをしている人にも役立つかと思います。
こちらも図やイラストを沢山使っているので飽きずに読み進められるかと思います。
字のボリュームは若干多めです。
とりあえずこの辺りを読めばある程度のやり方は身につくかなって感じです。
あと、こういう本を読んだりとか、今回僕のブログ記事を読んだりとかもなんですけど、
そういう時に
「この人の言っている単語とか意味でわかんないところがあるな…」
と思ったらその都度ググるなり、関連する本を読んでみるなりして勉強することをオススメします。
そうすれば、一冊の本を読んでその内容だけをインプットするだけでなく、次に学ぶべき・学びたい情報みたいなのも出てくると思うので、
より知識の幅を広げることも出来るかと思います。
おわり
ということで耳コピ周りでいろいろ。ゴチャゴチャ。書いてみました。
僕なんかも『楽器経験もない』、『音感なんてあるわけもない』っていう状態からこういう耳コピとかを始めたので本当に苦労したのを覚えています。
でもそんなこんなで今は普通に耳コピも出来ますし、和音を置き換えてアレンジしたり(リハーモナイズ)みたいなのも出来るようになりました。
結局継続が重要なんだなって言う気もしますね。
こんな僕も出来るようになったので、皆さんにもぜひチャレンジしてみてほしいですね。
また、そういう人にとってこの記事が参考になれば嬉しいです。
では今回はこの辺で。さいなら。
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