どうも音又です。
DTMerのみなさん、本読んでますか!?(唐突)
作曲だとかDTMをやってる人、もしくは今から始めようとしてる人の中では書籍(教本)で勉強してみようと思う人も多いかと思います。実際に僕もそうでした。
ですが音楽系に限らないのですがその手の書籍って結構当たり外れがあるんですよね。さらに内容が自分に向いてるか向いてないかみたいなのもありますし…
ということで今回はそんな本を探しているDTMerが
「折角買ったのに内容わからんかった…」
とならない為にもオススメの書籍を紹介してみようと思います!
紹介の仕方
ひとくちにDTMの書籍と言ってもやはり個人の持ち合わせているスキルや知識で向き不向きがある、もしくはまだ時期相応でない場合があるので、
そういった基準がわかりやすいように、ここでは以下のような感じで紹介していこうと思います。
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
問題なく扱える
ミックス:
ちょっと音量バランス調整できる程度
音楽理論:
スケール、転調などの知識
音楽理論(コード):
一通り理解した上で自分でリハーモナイズや進行作りが出来る
~~~~~~~~紹介文~~~~~~~~
こんな感じで読む段階で持ち合わせているとスムーズに読み進められますよっていうスキルや知識力を表記しつつ紹介していくので、
このスキル・知識力基準と紹介記事を読んだ上で、読んでみるかどうかの参考になればと思います。
もちろんあくまで基準なので参考程度に考えてもらって構いません。読みながら他の知識も調べたりするから大丈夫だ!って人もいるでしょうしね。
作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
そんなに出来なくて大丈夫
ミックス:
知らなくても大丈夫
音楽理論:
知らなくても大丈夫
音楽理論(コード):
知らなくても大丈夫
某しまむー楽器店とかでよく置いてある印象がありますが。僕もそこで買いました。
この本は作曲方法を覚える本というより、作曲をやりはじめていろいろ練習しようとした時どんな感じでやっていくのかが書かれてる本です。というかラノベです。
なので直接的に作曲法を知ることは出来ませんが、考え方や練習方法なんかは 参考になる部分が多いです。
僕がこの本を買った時はすでにある程度自分で曲を作りだしてた段階でしたが、それでも参考になったり、共感できる部分は大いにありました。
肩の力を抜いて気軽に読んでみてほしい一冊ですね。
ポピュラー音楽理論
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
そんなに出来なくても大丈夫
ミックス:
そんなに出来なくても大丈夫
音楽理論:
知ろうとする気持ちや、やる気は持ってたほうがいい
音楽理論(コード):
知ろうとする気持ちや、やる気は持ってたほうがいい
しょっぱなですが少し難易度高めです。
この本は文字通りポピュラー(ポップス)系な視点から音楽理論を学ぶことが出来ます。
楽譜の記号などの基礎から始まり、最終的にコード進行やスケールまで勉強することが出来ますが、
なんせ音楽理論っていうのは難しいし意味わからないものなので絶対にこの本を買って「よっしゃコレ読んで1、2ヶ月で理論理解してやるぜ」
なんて無謀なことは考えずに短くても半年くらいはかけてじっくり読んで、じっくり勉強していってほしいです。
じゃないと挫折してしまいます。
というか半年とか1年かけてもやっと「輪郭みえてきたぜ…」くらいな感じなんです(個人差はありますけど…)
「そんなこと言うならもっと簡単に学べる本紹介しろや!!!!」
と思いますよね…
確かにこれより簡単な内容の書籍も数多くあるんですけどやっぱりある程度理解したいってなると最終的にこの辺りは避けて通れないんですよね。
この本だけでは知り得ない理論や考え方はまだ沢山あるんですけど、でもある程度理論を活用して作曲したいなーと思うならこの本で十分基礎は作れるんじゃないかなと思います。
あとこういうあれもこれも書いてる感じの本は何冊か持っていると、あとから「あれってどんな感じの考え方だったっけ…?」みたいになった時に見るような辞書的な使い方も出来るのでオススメです!
聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
そんなに出来なくても大丈夫
ミックス:
知らなくても大丈夫
音楽理論:
知ろうとする気持ちや、やる気は持ってたほうがいい。
触りだけでいいので基礎を知ってるとなお良い。
音楽理論(コード):
知ろうとする気持ちや、やる気は持ってたほうがいい
読みやすさで言えば先程の『ポピュラー音楽理論』よりは読みやすいですが、内容が楽典(音楽理論)という点では変わりないので少し難しいです。
聴くだけというのはピアノの音等を聴きつつ、著者の藤巻さんが説明していく音声レッスンがあるのでこういうタイトルになってます。
本単体でも読めますが、音声レッスンに沿って進んでいってるので聴きつつ読むと面白いです。
初心者向けにはなりますが、それでも全くのゼロ知識では聴くだけ、読むだけでの理解は難しいと思います。
なので堅苦しい・難しい理論書を流し読み(理解出来てなくてもOK)で構わないので2、3回読んでみて、
ある程度音楽理論の考え方や用語の存在を知った後にこの本を読むとゼロ知識で読むよりもスムーズに楽しく読める(聴ける)と思います。
僕自身、この本を完全にゼロ知識の時に買って読んだのでその時はあまり理解できず、結局ある程度基礎を勉強した後に読んでようやく内容がわかった口なので…w
コード作曲法 ~藤巻メソッド~
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
そんなに出来なくても大丈夫
ミックス:
知らなくても大丈夫
音楽理論:
ある程度基礎を知っておいた方がいい
音楽理論(コード):
ある程度基礎を知っておいた方がいい
先程の『聴くだけ楽典入門』と同じく藤巻メソッドのシリーズ(?)です。
楽典入門の方とは違い、こちらは基礎的な音楽理論の知識ありきで話が進んでいくので音の度数やスケールなどがまだ曖昧な人には難しい内容になるかと思います。
コードを含めた音の進み方や、各コードの持つ独特の響き・役割を知り、リハーモナイズなどでそれらを実践的に勉強することができます。
前半は基礎的なコードの使い方や考え方を。後半ではそれらを使って楽曲分析やリハーモナイズをやっていくような進み方になっています。
この本を読むとリハーモナイズやコード進行から曲を考えるのが楽しくなるので、自分の作曲方法の引き出しを増やしたり、曲のアレンジをしたい人にはオススメの本になります。
コード進行スタイル・ブック
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
そんなに出来なくても大丈夫
ミックス:
知らなくても大丈夫
音楽理論:
ある程度基礎を知っておいた方がいい(度数など)
音楽理論(コード):
ある程度基礎を知っておいた方がいい
コード進行”スタイル・ブック”とありますが、ただいろんな楽曲に使われているコード進行を羅列して紹介するだけ、というわけではなく
それらが理論的にはどういう仕組で組まれているのか、音としてどういう動きをしているか、感情的にはどんな印象になるのか、などが解説されています。
基本的な進行から、それらを応用したものまで幅広く紹介・解説されているので、
ドミナントモーションや代理コードなどの基礎を理解した上でじゃあ実際それらがどんなふうに使われているのかを知ることが出来ます。
参考曲なども沢山あるので進行を勉強しつつ曲のインプットにもなりますね。
作曲家+編曲家+エンジニアが指南! プロの曲作りが分かる本
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
ある程度操作が出来る、何度も曲を作っている。
ミックス:
エフェクト等の基礎知識がある。
音楽理論:
ある程度基礎を知っておいた方がいい
音楽理論(コード):
ある程度基礎を知っておいた方がいい
この本はガッツリ理論的な本ってわけではないですが、作曲方法やアレンジ方法のエッセンスを沢山知ることが出来ます。
内容自体もかなり読みやすくなっているのでスムーズに読み進めることが出来るんじゃないかなと思います。
視点も心理的な部分から、和音的、旋律的、グルーブ的といった様々な部分を取り上げていて偏りなくアイデアの生み出し方を知ることが出来るのでなんというか普通に読んでいて面白かったです。(語彙力)
後半では楽器別での打ち込みをする際のポイントなどが書かれていて参考になりました。
ミックス等のテクニックもそこまで深く掘り下げた感じではないですが、触り程度でも知ることで後から自分で調べたり、別の書籍で勉強したりみたいなことをするきっかけにすることが出来ると思います。
MIDI打ち込みでバンド・アンサンブルを作る本
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
ある程度操作が出来る、何度も曲を作っている。
ミックス:
エフェクトなどの基礎知識がある。
ある程度自分で出来る。
音楽理論:
ある程度基礎は知っておいた方がいい
音楽理論(コード):
ある程度基礎は知っておいた方がいい
タイトル通り、打ち込み中心でバンド系の楽曲を作る時に役立つテクニックを学ぶことが出来る本になります。
バンド系と言っても、ポップス・ロックからハードめなロック、ディスコ、バラード、ストリングスやシンセを組み合わせたものまでかなり幅広く、しかもポップスじゃ定番なジャンルを一通りカバーしているので
「とりあえず打ち込みでポップスが作りてぇ!でもわかんねぇ!」
って人にかなりオススメです。
しかもそれぞれのジャンルの解説では各楽器・トラック単位で打ち込みのポイントや「ここではこういうふうに聴こえさせるためにこうしている」といった細かい解説が入っているのでめちゃくちゃ参考になります。
ピアノロールでノートの配置なんかも載っているので非常にわかりやすいです。
すでにバンドやっていて、デモ用の曲をとりあえず打ち込んで作るみたいな人にも参考になるじゃないかと思います。
あと解説されている手法を応用すればこの本には載っていないジャンルを作る際にも役立てることが出来ますね。
ちなみに付録データにはCUBASEのプロジェクトファイルがあるので、CUBASEユーザーなら実際にDAW上で立ち上げて、どんなことをしているのかを見ることが出来ます!
全データCUBASEにデフォでついている音源だけで構成されているのにクオリティが高くてびっくりします。
テクニック次第でここまでかっこよくすることが出来るのかと関心できます。
音圧アップのためのDTMミキシング入門講座!
【あると好ましいスキル・知識】
DAW操作:
ある程度操作が出来る、何度も曲を作っている。
ミックス:
エフェクトの種類などをある程度把握している。
自分自身で何度か挑戦したことがある。
音楽理論:
あまり関係ない
音楽理論(コード):
あまり関係ない
この本は過去にもレビュー記事を書いたような気がします。
タイトルに”音圧アップのための”とありますが、別に音圧とか関係なくミックス手法として参考になります。
付属の教材データを使って、最初はフェーダー・パンニングだけで、次にEQも使って、その次にコンプも使って、その次はマスターエフェクトなども使って…といった感じで各処理を順番に学んで行きます。
実際に手を動かして進めていくので体感的に学ぶことが出来ていいですね。
各処理のコツや考え方などを、図などを用いてとてもわかりやすく解説されていてスムーズに読み進めていくことが出来ます。
もちろんこれだけではミックス手法を完璧に理解することは難しいですが、その足がかりとして最初の大きな一歩になるので、
ミックスについて勉強したいと考え始めている人にはとてもオススメです!
おわり
ということで過去に僕が読んだ本の中から8冊紹介してみました!
僕もDTMを始めてすぐ、こういう本はどういうのを選べばいいのかと迷ったりしてたので同じような人に少しでも参考になれば嬉しいです。
あともちろん本だけでなくネットなんかにも情報は沢山転がっているのでそういうのも活用しつつ楽しんでほしいですね~
では今回はこの辺で!さいなら
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